Certificate of Analysis
COA(成分分析書)とは?
読み方・取得方法を検査機関が解説
CBD・ヘンプ製品の品質と法令適合性を客観的に示すのがCOA(成分分析書)です。 ISO/IEC 17025認定・厚生労働省指定外国検査機関のKCAラボが、COAの定義から各項目の読み方、信頼できるCOAの見分け方、取得方法までを解説します。
このページの要点
- COA(Certificate of Analysis:成分分析書)とは、第三者検査機関が製品の成分含有量や汚染物質の有無を分析し証明する公式文書
- 読み方のポイントは、検体情報(ロット番号)・分析手法・カンナビノイドプロファイル・LOD/LOQ(検出限界・定量限界)・基準値との照合
- ND(不検出)は「ゼロ」ではなく「検出限界未満」の意味。必ずLODの値とセットで解釈する
- 信頼性の判断基準は、ISO/IEC 17025認定ラボの発行か・分析手法と検出限界の明記・独立した第三者検査かどうか
- KCAラボでは検体到着後、通常1〜2週間でCOAを発行(液体 約5〜10mL/固形物 約5〜10gが検体量の目安)
COA(成分分析書)とは
COA(Certificate of Analysis:成分分析書)とは、独立した第三者検査機関が製品や原料の成分含有量・汚染物質の有無を分析し、その結果を証明する公式文書です。CBD・ヘンプ業界では、CBDやΔ9-THCをはじめとするカンナビノイドの含有量、残留農薬・重金属などの汚染物質の分析結果が記載され、製品の品質と法令適合性を客観的に示す証拠となります。
日本では改正大麻取締法(2024年12月12日施行)により、製品区分ごとにΔ9-THCの残留限度値(油脂・粉末10ppm/水溶液0.1ppm/その他1ppm)が定められました。 限度値への適合を客観的に示す手段として、輸入・製造・販売の各場面でCOAが事実上不可欠な文書となっています。 法規制の詳細はCBD検査の解説ページ・THC検査の解説ページをご覧ください。
なぜCOAに意味があるのか — 第三者検査と検査機関の認定
COAの価値の核心は、「誰が分析したか」にあります。 製造者が自社の設備で行う自社検査は品質管理の手段としては有効ですが、利害関係のある当事者による結果であるため、取引先・消費者・行政に対する客観的な証明にはなりにくいのが実情です。 利害関係のない独立した第三者検査機関が分析・発行するCOAだからこそ、客観的な証拠としての意味を持ちます。
さらに、その第三者検査機関自体の信頼性を裏付けるのが認定・登録制度です。 試験所の能力に関する国際規格であるISO/IEC 17025の認定を受けたラボは、分析の妥当性確認や品質管理体制が第三者機関により審査されています。 KCAラボはPJLAによるISO/IEC 17025認定に加え、厚生労働省の指定外国検査機関・Δ9-THC検査可能機関として登録され、米国DEA(麻薬取締局)登録ラボとしてTHCを含む検体も合法的に分析できます。
検査機関の認定・分析機器については検査サービス一覧もあわせてご覧ください。
COAの読み方 — 主要項目の解説
COAのフォーマットは検査機関によって異なりますが、確認すべき主要項目は共通しています。次の6項目を押さえれば、COAの内容を正しく読み取れます。
1. 検体情報(Sample Information)
検体名・ロット番号・検体ID・受領日など、「どの検体を分析したか」を特定する情報です。手元の製品ロットとCOAのロット番号が一致しているかが、COAを確認するうえでの出発点になります。
2. 分析手法(Analytical Method)
分析に使用した手法・機器の記載です。カンナビノイド分析ではHPLC-PDAやLC-MS/MS、残留溶媒などではGC-MS/MSといった機器が用いられます。手法が明記されていることは、結果の再現性・信頼性を判断する手がかりになります。
3. カンナビノイドプロファイル(Cannabinoid Profile)
CBD・Δ9-THCをはじめとする各カンナビノイドの定量結果です。含有量は重量比(%、mg/g、ppmなど)で表記されます。KCAラボでは70種以上のカンナビノイドの分析に対応しています。
4. LOD・LOQ(検出限界・定量限界)
LOD(Limit of Detection:検出限界)はその手法で「存在を検出できる」最小濃度、LOQ(Limit of Quantification:定量限界)は「信頼できる数値として定量できる」最小濃度です。同じ「不検出」でも、LODが低いほど厳しい基準で確認されたことを意味します。
5. ND(不検出)の正しい解釈
ND(Not Detected)は「検出限界(LOD)未満」という意味であり、「ゼロ」の証明ではありません。NDの記載は、必ずその分析のLODの値とセットで解釈する必要があります。
6. 基準値との照合
COAは測定値を客観的に報告する文書であり、KCAラボのCOAではPass/Fail(合否)の表記は行っていません。規制への適合は、COAに記載された定量結果を適用される基準値 — 日本向けでは改正大麻取締法のΔ9-THC残留限度値(油脂・粉末10ppm/水溶液0.1ppm/その他1ppm)— と照合して確認します。
LOD・LOQ・NDなどの専門用語は用語集でも解説しています。HHCなど規制対象カンナビノイドの不検出確認についてはHHC検査の解説ページをご覧ください。
信頼できるCOAの見分け方 — 5つのチェックポイント
COAは「あること」だけでなく「信頼できること」が重要です。仕入れや取引でCOAを受け取った際は、次の5点を確認することをおすすめします。
1. 独立した第三者検査機関の発行か
製造者自身による自社検査の結果ではなく、利害関係のない第三者検査機関が発行したCOAかを確認しましょう。発行元のラボ名・所在地・連絡先が明記されていることが前提です。
2. ISO/IEC 17025認定ラボか
ISO/IEC 17025は試験所の能力に関する国際規格です。認定ラボは分析の妥当性確認や品質管理体制が第三者機関により審査されており、結果の信頼性の客観的な裏付けになります。
3. 分析手法と検出限界(LOD/LOQ)が明記されているか
手法や検出限界の記載がないCOAでは、「ND」や数値の持つ意味を正しく評価できません。何を・どの手法で・どこまでの感度で分析したかが読み取れることが重要です。
4. ロット番号と検体情報が製品と対応しているか
COAは分析した検体についての証明です。手元の製品ロットとCOAの検体情報が対応しているか、発行日や検体受領日に不自然な点がないかを確認しましょう。
5. 改ざんの懸念がないか(発行元への照会可否)
PDFの文書は改ざんが技術的に不可能ではありません。疑わしい場合は、COAに記載された検査機関に直接照会して内容を確認できるかどうかが、信頼性を担保する手段になります。
KCAラボは2019年に米国ケンタッキー州で設立された独立第三者検査機関で、世界30カ国・2,000以上のクライアントにCOAを発行してきた実績があります。日本窓口はKCAラボジャパンが担当します。
COAの取得方法 — お問い合わせから発行までの4ステップ
- 1
お問い合わせ・お見積もり
フォーム・メール・LINEで受付。検査目的と製品形態に応じて最適な検査パネルをご提案します。
- 2
検体の送付
液体で約5〜10mL、固形物で約5〜10gを目安に、米国ケンタッキー州のラボへ送付いただきます。
- 3
分析の実施
HPLC-PDA、LC-MS/MS、GC-MS/MSなどの分析機器で、ISO/IEC 17025基準の品質管理のもと分析します。
- 4
COA(成分分析書)の発行
検体到着後、通常1〜2週間程度でCOAを発行。検査結果は許可なく第三者に開示されることはありません。
COA(成分分析書)に関するよくあるご質問
COAは誰でも取得できますか?
COAに有効期限はありますか?
COAに記載される「ND(不検出)」とはどういう意味ですか?
日本語のCOAは発行されますか?
COA取得の費用はいくらかかりますか?
COA発行までの納期はどのくらいですか?
最終更新日: 2026-06-10 / 本ページの法規制に関する記載は2024年12月12日施行の改正大麻取締法に基づきます。
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